関ヶ原の戦いの後、日出藩3万石を与えられ、姫路より入国した初代藩主・木下延俊(のぶとし)は、慶長7年(1602)8月、この地に日出城を築きました。日出城周辺は、豊臣ゆかりの城下町として発展し、今もなお往時を偲ばせる史跡が数多く残っています。
日出城址周辺には、日出藩ゆかりの寺社や県内で唯一現存している藩校・致道館(ちどうかん)、近年復元された隅櫓(鬼門櫓)などの文化財をはじめ、日本を代表する音楽家・瀧廉太郎を輩出した瀧家の菩提寺や、豊後の3賢人の1人・帆足萬里(ほあしばんり)が眠る丘など、歴史を感じることのできる場所が多くあります。
また、明治・大正時代に馬上金山(現:杵築市山香町)の採掘で巨万の富を得た成清博愛(なりきよひろえ)の築いた旧邸宅「的山荘(てきざんそう)」が、かつての三の丸跡に立地しており、現在も城下かれいを供する料亭として営業しています。「的山荘」は皇族や多くの著名人が訪れる、日出町のみならず大分県を代表する施設です。
日出城址のそばにある観光拠点施設「二の丸館(にのまるやかた)」には、無料の観光駐車場、観光案内所、レンタサイクル、お食事処などを備えています。ここを拠点に、歴史ロマンを求めて城下町散策に出かけてみてはいかがですか。