日出町の北にそびえる標高610メートルの経塚山は、古くから信仰の対象であり、法花寺の奥の院に経塚があったことに由来して名付けられた山です。山頂付近には約20アールにわたるミヤマキリシマの群生地が広がっています。
本来は標高800メートル以上の高地で群生する花ですが、経塚山はそれより低い場所にありながら自生しているのが特徴です。そのため県内でも開花が早く、5月と10月には鮮やかな花々が山を彩り、訪れる人を魅了します。こうした観点から、1974年に県の天然記念物に指定されました。
山頂に立てば日出町の全景が眼下に広がり、鶴見岳や由布岳の連なり、さらには別府湾の青い海までを一望することができます。秋晴れの空と海のコントラストに、ミヤマキリシマの鮮やかな花色が映えた様は絶景です。
登山道の一部は、戦国時代に宣教師フランシスコ・ザビエルが通った道としても知られています。自然と歴史を同時に体感できる経塚山は、秋の散策にふさわしい場所です。
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