魚見桜

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 春を知らせる桜の巨木

 八津島神社の西側に、竹林にひときわ目立ってそびえ立つ桜の大木があります。江戸時代、辻間村大庄屋を務めた城内氏の屋敷跡地に咲くヤマザクラの巨樹で、樹齢は400年を越えるといわれています。

 周囲にさきがけて彼岸に咲き誇るこの桜は、地元の人々から「庄屋の桜」「彼岸桜」と呼ばれていました。

 また、別府湾で漁をする人々がこの桜の咲き具合を見て海の水温を推測し、魚の取り方や網の下ろし方を変えたことから「魚見桜」(うおみざくら)とも呼び親しまれています。 

鹿鳴越道

鹿鳴越峠

【かつてにぎわった山岳道】

 波穏やかな別府湾に面する豊岡の背後には、大空に向けて突き出すようにそびえる鹿鳴越(かなごえ)の険しい山々が連なります。豊前と豊後を往来する道は、古くから鹿鳴越の山々を越えるのが通例であったといわれます。

経塚山のミヤマキリシマ

ミヤマキリシマ

 県内で最も早く開花するミヤマキリシマ

 法華寺の上の山を経塚山(きょうづかやま 標高610m)といい、寺の奥の院に経塚があったことからこの名が付けられたそうです。山頂付近にはミヤマキリシマの群生地(約20ヘクタール)があります。

 ミヤマキリシマの群生条件は標高800メートル以上の高地といわれていますが、ここはそれよりも低地に群生しており、開花時期も5月上旬~中旬と県内でもかなり早いことで知られています。1974年には県の天然記念物に指定されました。

島山児童公園

島山公園

【海岸に浮揚する小山の公園】

 豊後豊岡駅の東南側の海岸にある松林に囲まれた公園で、古い時代には海賊や異国人の来襲に備えた砦であったといわれています。

 650年ごろ、唐の船が沖で難破し、島山の岸に打ち上げられました。地元民に助けられた唐人は、法華寺下の谷に住み着きましたが、十数年後に来た唐船に便乗して帰国していきました。

 それ以降、島山を「唐人島」「漢船島」などと呼び、船が碇をおろした島山沖の岩礁を「碇石(いかりいし)」と呼ぶようになりました。

日出の湧水(山田湧水・観音の水)

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■訪れる人が絶えない名水スポット

 町の北方にそびえる鹿鳴越連山に降り注いだ雨水が良質な湧水となって町内のいたる所で湧き出しています。湧き水の多い日出町では、上水道の一部を湧き水で賄うほどに恵まれています。

 山田湧水は豊岡山田地区、観音の水は豊岡小浦地区にあり、どちらの水汲み場も容器を手にした人が常時、列をなすほど賑わっています。ここの湧き水でお茶やコーヒーを淹れると、大変美味しいです。